2月22日、管理栄養士による栄養相談会を開催させていただきました。
ご参加いただいた方、ありがとうございました。
今回、急なキャンセルがでてしまい1枠空いてしまったので、薬局から栄養士の先生にいくつかの質問をさせていただきました。
Q1.高齢者に必要な食事は?
A1.サルコペニア・フレイルを予防したいことから『タンパク質』を摂取していただきたいです。
→肉・魚・大豆製品などおかずから先に食べていただくことをおすすめします。理由として、野菜やきのこ類などを先に食べてしまうと食物繊維で胃が膨らんでしまい、その後に食べるタンパク質が十分に摂取できなくなってしまう心配があるからです。
ご高齢者で糖尿病をお持ちの方でも野菜からではなく、おかずからの摂取をおすすめしています。
*ワーファリン服用中の場合、納豆は食べないように注意をお願いします。
Q2.コロナウイルスに負けない、免疫力を高める食品は?
A2.主食・主菜・副菜の揃ったバランスのよい食事をすることが大切です。
腸内の環境を整えることで免疫力が上がると言われています。食物繊維(野菜・海藻・こんにゃく・きのこ)や発酵食品(ヨーグルト・キムチ・オリゴ糖)を一緒に摂取することで腸を健康に保つことができます。但し、過剰に取り過ぎてしまうとお腹がゆるくなってしまうことがあるため、適度な量の摂取をお願いたします。
Q3.サプリメントは必要?
A3.必要に応じて適宜摂取していただくことがよいかと思います。
例)鉄の摂取不足の方が鉄のサプリメントを摂取するなど
病態やお薬服用中であればお薬との兼ね合いもあるかと思いますので、主治医や薬剤師に確認していただくと安心です。
Q4.筋力維持をするのに必要な栄養は?
A4.こちらも『タンパク質』となります。
タンパク質は、筋肉や臓器などを構成する主成分です。成人男性は1日60g・成人女性は1日50gが推奨されています。
いつものお食事にプラスしてタンパク質を摂取するとよいでしょう。
例)味噌汁に木綿豆腐や油あげを加える
食パンにツナ缶や卵をのせて焼く
サラダにサラダチキンやハムを加える
Q5.塩分制限をしなければならないけど、何を食べればよい?
A5.朝食と昼食は減塩の食事、夕食はご家族と同じ食事をおすすめしています。(一般的な減塩の方のお話となります。疾病をお持ちの方はもう少し厳しく塩分制限を行う場合がありますので、一概に朝・昼減塩、夕は普通にお食事というわけではございませんのでご注意ください)
血圧を上げるホルモンは日中に活発に分泌し、夜は低下状態になるためです。
例)減塩調味料の利用
香りや風味で味付けをする(レモン・ゆず・しょうが・にんにく・わさび・みょうが・しそなどを使用)
だしを効かせた味付けをする(きのこ類・昆布・わかめ・かつお節などの旨味成分の活用)
➡本だしなどには塩分が多く含まれているため注意するとよいです。
減塩は今までよりも薄味に「慣れる」ことが重要です。まずは1週間続けてみましょう!
これらは、健康な方に対して基本的なことをお伝えさせていただいております。何らかの疾病がある場合は主治医や薬剤師の指示にしたがっていただくようお願いします。
とのことでした。以上、参考にしてみてください。
次回は4月6日(火)わかばの広場でのお薬相談会と一緒に栄養相談会をおこないます。予約制ではないので、気軽に遊びにきてください。お茶🍵を飲みながら、お話ししましょう。お待ちしております。
横浜調剤薬局